若い建築家へ

最近の若い建築家に言いたい事があるのですが、学校で勉強する事も大切ですが、もっと自分の感性を剥き出しにし、オンリーワンの世界観を作り上げて欲しいと思います。

建築は自由なのですから、何かの形式に捉われる必要もなく、頭を柔らかくし、誰も思いつかなかったような発想を生み出してほしいと願っています。

世の中には素晴らしい発想の持ち主はいるもので、バックミンスター・フラーと言う人物は、私が好きな建築家でもあり、新たな建築の構想を手掛けてきた人なのですが、私が建築士としてのテーマにしている人でもあるので、皆さんも時間がありましたら調べて見て下さい、きっとフラーの情報を読むだけで、新しい感性が芽生え始めるはずです。

建築を誰もが分かるように用いられる文章として、外敵から人々の生活を守るための器であるという言い方があり、私としても同意見なのですが、現在の建築を説明する場合、これでは不十分なように思います。

確かに外敵や気象から生活を守るのですが、そこにプラスアルファーで生活を快適にするために、いろいろな機械や道具を導入し、エネルギーを室内に引きこんでいるからです。

現在の建築は、家の中での生活を快適にする為に、多くのエネルギーを消費し、使い終わった汚れたエネルギーを室外に排出しているのですが、これは環境に対して大小なりと影響を与えており、家を守る為のものだけではなく、外に対して攻撃する物になっています。

建築と消費エネルギー

現代の建築はエネルギーを大量に消費する機器のようになっていると言えると思いますし、大量のゴミをも排出してしまう建物となっています。

本当に建築が外部に影響をもたらしているのか疑問に思われている方もいると思いますが、地球温暖化に影響があるとされている二酸化炭素を大量に排出しているのです。

家庭内で使用されるエネルギーを見てみると、給湯によるエネルギー消費が大半を占めており4割から5割で、残りが冷房関係の消費が激しいとされています。

簡単に説明すると、内訳は以上のようになるのですが、ある意味、快適な建物をつくるために、外部の環境を食い散らかしている状態とも言えます。

こうした住宅による環境問題も、建築側の工夫で改善する事が可能であり、人を守るための家次第で、環境と建物との関係を変える事が出来るのです。

例えば、冷暖房の消費が多い場合、壁や屋根に断熱性の高い材料を用いるとか、二重窓にするなど、外部環境から室内の温熱環境に対する影響を最小限に抑える事も出来ますし、太陽光などの自然熱を取り入れて、冬は暖かく、夏は涼しく出来るようなアイディアも考えられています。