長寿な建築

日本の建物も含め、長持ちしている建築は沢山ありまして、長いものでは1000年以上も立ち続けている建築も存在しており、エコブームとなっている現代では、学ぶべき点が詰まっていると思います。

東大寺や法隆寺は1000年以上も前に造られた建物で、そんな過ぎ去った古い時代の建築に、人々は思いをつのらせ、タイムスリップしたかのような感覚に浸れます。

これは受け継がれた空間であり、これからも変わる事はないと思いますが、一般的な私たちの生活は、時代とともに変化していくものですから、同じ空間だったとしても、使われ方は違う可能性の方が高く、受け継がれた空間に対して何らかのアイディアが施され、以前の世代が思いもよらない使い方で、新しい空間を開拓できるのも、建築ならではの面白さではないでしょうか。

日本では、これまで建物を取り壊し、建て替えをしてしまうやり方が一般的だったのですが、最近ではアーティストが使うスタジオやアトリエに姿を変えたり、銀行があった建物がショッピングモールやレストランに変わったり、バブルが崩壊して使用しなくなった社員寮が、後期高齢者の施設に変わるなど、変化をともないながら、世代から世代へと建設空間が結ばれるようになってきました。

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サグラダ・ファミリア大聖堂

世代を結びつける建築と言いましたが、出来上がったものだけではなく、それを作り上げる行為も、世代を結ぶこともあり得るもので、建設そのものが人生より長いことが要因となっています。

例えば、サグラダ・ファミリア大聖堂に関しては、今も建設中となっており、世紀末の建築家であるガウディが建設し始めたのですが、1882年に着工し、亡くなるまでの43年に渡って、設計施工にあたっていたのです。

今でも建設中と言うのは、生前中に全てを完成させる事が出来なかったからでして、生きている間に完成させる事が出来たのは、地下祭室とファサードだけで、今日も建設工事を続け、ガウディを敬愛している多くの職人たちの手によって、感性を目指しており、正に世代と世代を結ぶ建築構想となっています。

最終的には塔の柱が18本になるようですが、後、どれぐらいの年月が掛かるか分かりませんし、更に次の世代まで持ち越して建築されていくのではないかと思います。

完成はしていませんが、まさに偉業を成し遂げた人物であり、誰もがその建築の姿を見て感動するのですが、私の生きている間に、サグラダ・ファミリア大聖堂ぐらいの建築をしてみたいと思います。